『治にいて乱を忘れず』
今日の日本のサラリーマンに“弱虫のへなちょこ”が多いのかどうなのかは、私には分かりません。しかし、現場における辛苦の経験がない又は少ないと十分な事案解決能力を持ち得ないでしょう。
例えば、海外のコンサルタント業務を務める企業でも、大半はかつての現役の将校で、現在でも紛争現場とは個人的なネットワークでつながっているのが通常である。
たとえ、彼らの机上でのシミュレーションやブリーフィングでも、現場主義とナマ情報の裏打ちがあればこそ意味を持つのである。
『危機管理』が苦手な日本人は、これらの事に充分注意を払う必要であることを忘れてはならないのではないのでしょうか。
また、地獄の底の様な辛苦にもかかわらず、這い上がるためには、二つの要素があるといいます。
@設定した目標に対して手段・方法を改善すること。
A私欲のみで行動することなく、“公益“の観念を意識する事。
日々努力するほど尊いものはない。
それに加え合理的な考え方を身に付ける事が良い。
そして、目標が正しい事が何よりも必要であろう。
『原因と結果の法則を知る事だ』と言います。良い原因・行いには、やはり、良い結果を産む事になります。
仏教においては、『八正道』ですね。自分が確かでなければ、あらゆる所に『迷い・曇り・歪み』が生じます。
たとえ窮地に陥っても、自らの姿勢が自らの道を指し示すでしょう。
野火焼不尽 春風吹又生
野火がどんなに激しく燃えても、草を焼き尽くす事はできない。
根さえしっかり張っておけば、春風とともに、また新しい生命の芽を吹き出し、やがて緑の草原となる。
何事も突如として花を開くことはない。しっかりとした根の張らない植物に大きな花の咲く事はない。